2009.9.15 オランダ旅行(アムステルダム国立美術館)
今日はアムステルダム国立美術館へ行ってきた。
アムステル国立美術館は質量ともにオランダ一を誇る美術館で14世紀から19世紀までの絵画、約5000点が展示されている。
さかのぼること、400年前、17世紀はオランダの世紀とも呼ばれ、この小さな国、オランダが世界中の海の覇権を握っていた時代であった。
小さい頃、なぜ鎖国時代に、強大な中国に並んで、ヨーロッパの小国、オランダだけが貿易が許されていたのか、ずっと疑問に思っていたが、
その当時、オランダがヨーロッパ最大の貿易国だったのである。 またアメリカもインドも元はオランダの植民地だった。
オランダには世界中の富が集まり、裕福な貴族、商人たちのためにヨーロッパ中の芸術家が集まった。
この美術館はその栄光を物語っているように思える。
なお、オランダは17世紀後半に行われたイギリスとの戦争、イギリス・オランダ戦争によって敗れ、世界の海の制海権は、その後、イギリスへと移っていった。
数多い、オランダの芸術家の中でも最も有名なのは、レンブラント。
大胆な厚塗り技法が特徴で、重厚な作品が多い。
美術館にはレンブラントやフェルメールなどの絵画のほか、陶磁器、船の模型、装飾品など、過去の栄光を物語る数々の品々が展示されていた。
イギリス、フランス、ドイツの大国に挟まれながら、今日まで独立を保っていたオランダの本当の姿を見れた気がした。
ヨーロッパの歴史は、力の軸が様々な場所に移動していて実に興味深い。
かなりの時間を美術館で過ごし、後にした。