2009.8.27 サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼路の旅 1日目
今日から約10日間、こちらで知り合った写真家の友人と一緒に、パリからスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路を車で旅することになった。
きっかけは突然なものだった。 本当は留守の間、その人にお部屋を貸してもらう予定になっていたのだが、つい昨日、「よかったら、一緒に行く?」と言われ、めったにできない経験になると思ったので、付いていくことにした。
巡礼路については、名前だけは聞いたことがあって、漠然とした知識はあったが、まさか自分がその道を旅することになるとは夢にも思わなかった。
サンティアゴ・デ・コンポステーラ。 スペインの北西部、ポルトガルに近い場所に位置し、エルサレム、ローマとともにカトリック教会で最も重要な巡礼地のひとつになっているところである。
フランス各地からピレネー山脈を越え、多くのキリスト教徒が徒歩や自転車で巡礼に来ている。 それらはサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路と呼ばれ、今回、その巡礼路に沿って旅をするのである。
★1日目
8時半ごろに家を出発した。 カーナビを借りて行ったのだが、地図でみるとルートがかなり遠回りで、かといって間違っているという確信もなく、ナビどおりに進んでいくと、明らかに方角が違う。 途中で引き返して、地図を見ながら最短と思われる道で行くことにした。
自分の設定ミスかもしれなかった。 だいぶ時間をロスしてしまい、彼には悪いことをしてしまった。
パリを出て、しばらく経つとのどかな風景がでてきた。 パリ以外はみんなこんな感じだそうである。 途中から高速に乗り、しばらくしてからサービスエリアに入った。
日本のサービスエリアと少し雰囲気が似ていた。 ムニュ(定食)もパリと比べてかなり安い。
午前中少し雨が降っていたが、午後から晴れ、空がとてもきれいだった。
オルレアン(Orléans)、トゥール(Tours)を通り過ぎ、夕方、シャトラルール(Chatelleroult) という小さな街に着いた。
村の Office de Tourist で安いホテルを聞くと、親切にいろいろなところに電話をかけてくれ、一軒村のはずれにある個人で経営されている宿泊所を紹介してくれた。
車で5分、着いたのはとても可愛らしい素敵な一軒家だった。 出てきたマダムも非常に感じのいい人で、少し雑談をしたあと、お部屋に紹介してもらった。
ダブルベット1つとシングルの可愛らしいとてもきれいな部屋だった。 これで2人で40ユーロは非常に安い。 しかも朝食付きである。
夕ご飯は、おそらくこの村で一軒しかないと思われるレストランに行った。 私たち以外、誰もいなかった。
中に入るととても気さくなおじさんが出てきて、メニューの説明をしてくれた。
今回、外で食べる機会が増えると思うが、フランス料理のことを学ぶとてもいい機会。 必死でメニューを解読しようとしたが、幸い彼は料理のことにもとても詳しくて、メニューに付いても一つ一つ解説してくれた。
いろいろ悩んだ結果、ここのお店のお勧めである、かえるを注文した。
かえるを食べるのは生まれて初めて、少し不安もあったが、実際にでてきたのは、見た目は至って普通の料理で、
食べてみるとチキンよりもさらに淡白なお肉で、あさっりしていてとても美味しかった。 バジルとにんにくの香りがとてもマッチしていた。