2009.8.22 コッツウォルズ地方
今日は1日、コッツウォルズ地方へに行ってきた。
コッツウォルズ。ロンドンから西へ200km ほど行った小さな村が点在する地方で、イギリスで最も美しい田舎と言われている。
その昔、この地方では素晴らしい羊毛の織物が生産され、世界中に輸出され、一時はイギリスの外貨収入の半分以上を占めるまで至ったが、
産業革命以降、機械化による安価な織物が市場を席巻し、村は過疎化が進み、次第に見放せるようになった。 しかしその結果、近代化がされず、中世のままの美しい風景が残ることになり、
戦後、多くの芸術家がここに移り住み、今ではイギリス有数の観光地へとなっている。
朝8時、集合場所に着くと既にツアーに参加する多くの人が集まっていた。 若い人から年配の人まで年齢層もさまざまである。
ロンドンを離れ、しばらく走り続けると目の前にイギリスの美しい田園風景が車窓一面に広がった。
最初の目的地はバイブリー、観光地もあまり訪れることのない、小さな静かな村である。 到着すると目の前には美しい小さな川があり、その向こう側に特徴的な石灰岩、ライムストーンでできた家がたくさん建っていた。
この村に限らず、この地方の家は私物は一切、外から目に付く場所においてはいけないそうである。 美しい景観を守るためにみな当たり前のようにそのようにしていた。
次に訪れたのは、さらにバスで30分ほど走ったところにある、マナーハウス。 まるでお城のような立派な邸宅だった。
そこでイギリスの名物である、スコーンと、お茶を頂いた。 大英博物館で食べたスコーンと同じで、クリームとジャムがついており、ぬって食べるととても美味しかった。
軽食がはずが、十分、お腹いっぱいになってしまった。
その後、最後の目的地である、ポートン・オン・ザ・ウォーターへと向かった。
ここはコッツウォルズでも最大の観光地で、到着すると既に大勢の観光客でにぎわっていた。
といっても街の大きさはそれほどではなく、1時間で一回りできてしまうほどの小さな村だった。
自由時間は2時間ほどだったが、いろいろお店などを見て回っていたら、あっという間に集合時間になってしまった。
バスに乗って、ロンドンに帰る途中、美しい風景が遠ざかっていくのが少し名残惜しく感じられた。
ロンドンに来て、5日目、今日もとても充実した一日だった。