2009.9.3 サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼路の旅 8日目

朝、7時ごろ目がさめたが、まだ外は薄暗かった。 外を出ると冷たい風がとても気持ちよかった。

庭は朝日できらきらと輝いていて、まるで夢のような居心地だった。 こんなところに住むのも悪くないかもしれないと一瞬思った。 しかしまだそれには早すぎるとすぐに思い直した。

同じ日に泊まりに来ていた老夫婦たちと朝食をとって、早速、出発の準備をした。

おそらく、ここにはもう二度と来る事はない、そう思うととても名残惜しくなって写真をたくさん撮らずにはいられなかった。 それぐらい素敵な家だった。

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出発してしばらくしてルルドに着いた。 思ったよりもにぎやかな場所である。 バカンスも終わりだというのに、多くの観光客で賑わっていた。

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ルルド。 1853年に14歳の少女の前に聖母マリアが現れ、言われたとおりに岩に触れると、水が沸き溢れ、その後、「ルルドの泉」と言われ、数々の病を癒す奇跡の泉となったことで世界的に有名な場所である。

泉の前には壮大が大聖堂が建てられていた。 その隣に泉を汲む場所があり、自分もいくつかの小瓶に汲んで来た。 意外と列もなく、簡単だった。

中には車椅子の病人の顔を洗ってあげている人もいた。

大聖堂は極めて大きく、神父さんがマイクで説教をしていた。

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自分は不思議な感覚に襲われた。 明らかに自分のイメージしている教会のイメージとは違う。

小さい頃、自分のいた教会は本当に質素で何もなく、銅像や絵は、偶像と言われ、忌み嫌われていた。

なぜ偶像がこれほど教会で排除されているか、この時、理解できたような気がした。

華美な建物や彫刻、絵画によって人の心が奪われ、あるいは人が神格化され、本来神を崇める信仰心は失ってしまわれているような気がするのである。

やはり個人的に、宗教としてカトリックは受け入れられないと思った。

複雑な気持ちを抱きながらルルドの街をあとにした。

その後、再び北上した。 途中、高速はなく、ひたすら国道を走った。 国道といっても日本の国道のように整備されておらず、山道と大してかわらなかった。 しかし風景がのどかで自分はこういう道の方が好きである。

国道の周りには一面ひまわり畑が広がっていた。 もう既に枯れかかっていたが、黄色いどこまでも続く色彩がとてもきれいだった。

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お昼過ぎ、カオールという街に着いた。 この街は友人のお勧めの街だそうである。

街には水辺が溢れ、とても美しい街だった。 また Office de Tourisme にホテルを探しに行った。 紹介されたのは街の少しはずれにあるシャンブルドット。 車ですぐ近くと聞いたが、行ってみるとすごいところにあった。

大きな通りにシャンブルドットまで後 2km と書かれた曲がり角があり、曲がると山道しかなかった。 看板を信じて走るとどこまで行っても山である。 不安になりながらも走り続けると山頂近くまで到達し、家が見え始めた。 どうもこの中の一軒のようである。

しばらく辺りの家を探すと、シャンブルドットが見つかり、部屋に案内された。 とても広い部屋である。 日本の小さな一軒家ぐらいの広さである。

荷物を置き、辺りを散歩してみるとカオールの街並みが見渡せるところがあった。 素晴らしくきれいな眺めだった。 写真を何枚か撮った後部屋へ戻った。

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この旅も、もう残すところわずか、今回の旅の日記を書きながら眠った。

Cahors〈カオール〉泊